「この軸には深溝玉軸受の6205でいいですか?」
設計現場でベアリング(軸受)を選ぶとき、多くの設計者が最初に思い浮かべるのが深溝玉軸受です。汎用性が高く、カタログも豊富で、価格も手頃。「とりあえずこれ」と言いたくなる気持ちはよく分かります。
私自身も駆け出しのころ、「とりあえず深溝玉軸受でいいか」と深く考えずに設計し、現場で振動が出て修正することになりました。あのとき基礎をきちんと学んでいれば、と今でも思います。
皆さんも、カタログに並ぶ何千もの型番を前に、どれを選べばよいか迷った経験があるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ベアリングの選び方は「荷重・回転速度・使用環境・寿命」の4つの条件を、カタログを開く前に整理することから始まります。条件がそろえば、種類は荷重の向きでほぼ決まり、サイズは寿命計算で決まります。選定を間違える原因のほとんどは、この条件の整理を飛ばしていることです。
この記事では、ベアリングの役割と種類、軸受の選定でよくある3つの間違い、選び方の5ステップ、実務での注意点を順に解説します。25年以上の機械設計の経験と、軸受メーカーの技術資料などの公開情報をもとにまとめました。
ベアリング(軸受)の役割:なぜ選定が大事なのか

「ベアリング=軸を回すための部品」という理解は、半分だけ正解です。軸受の役割は大きく3つあります。荷重を支えること、摩擦を小さくすること、軸の位置を決めることです。
荷重を支える:ラジアル荷重とアキシアル荷重
軸受が支える荷重には2種類あります。軸に対して垂直にかかる「ラジアル荷重」と、軸の方向にかかる「アキシアル荷重」です。ベルトや歯車で駆動すると軸には横向きの力がかかり、送りねじやはすば歯車では軸方向の力も加わる。実際の機械では、この2つが同時にかかる「合成荷重」の状態がよくあります。
機械が動くとき、軸には重力・慣性力・加工反力・モーターの力など、さまざまな力が加わります。これらを正しく受け止められないと、軸が曲がる、振動や騒音が出る、最悪の場合は軸が折れることにもなりかねません。どの力が支配的かは、数字にして初めて判断できます。モーターの架台を例に3つの力を比べた反トルクでモータ台は転倒するかも参考にしてください。

摩擦を小さくする:転がり軸受とすべり軸受
転がり軸受(ボールベアリング・ローラーベアリング)は、玉やころが転がることで摩擦を小さくします。起動時の摩擦が小さく、高速回転に向いています。一方、すべり軸受(ブッシュ)は軸と軸受面がすべって接触する形式で、衝撃荷重に強く、低速・高荷重の用途や、径方向を薄くしたい場所に向いているのが特長です。
「転がり軸受が当たり前」と決めつけず、どちらが合うかを考えることが大切です。すべり軸受を選ぶ判断基準は、すべり軸受とは?ベアリングが要る境界でPV値を使って解説しています。この記事では、転がり軸受を中心に扱います。

選定ミスは機械全体のトラブルになる
私が経験したトラブルを一つ紹介しましょう。ある搬送装置のローラー軸に、サイズが合うという理由だけで深溝玉軸受を選んだことがありました。ところがローラーの軸には、ラジアル荷重だけでなく、テンショナーによるアキシアル荷重も継続してかかっていたのです。
深溝玉軸受はアキシアル荷重にもある程度は耐えられますが、大きなアキシアル荷重が続く用途には向きません。結果として3か月で軸受が摩耗し、振動と異音が出て、設計をやり直すことになりました。軸受1個の選定ミスが、装置全体の停止につながる。だからこそ、選定の原則を押さえておく必要があるのです。
ベアリングの種類と特徴:まず全体像をつかむ

転がり軸受は、転がる要素が玉(ボール)か、ころ(ローラー)かで大きく分けられます。機械設計でよく使う種類を表にまとめました。
| 種類 | 転がる要素 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 深溝玉軸受 | 玉 | 汎用性が最も高い。高速回転に向く | モーター、ポンプ、家電 |
| アンギュラ玉軸受 | 玉 | ラジアルとアキシアルの合成荷重を受けられる | 工作機械の主軸、ボールねじの支持 |
| 自動調心玉軸受 | 玉 | 軸の傾きを吸収できる | 長い軸、軸のたわみが大きい搬送機 |
| 円筒ころ軸受 | ころ | ラジアル荷重に強く、剛性が高い | 大型モーター、重機 |
| 円すいころ軸受 | ころ | 合成荷重に強く、剛性が高い | 自動車のハブ、減速機 |
| 針状ころ軸受 | 針状ころ | 径方向が小さく、省スペース | トランスミッション、クランク部 |
表で全体像をつかんだら、まずは深溝玉軸受とアンギュラ玉軸受の2つを確実に理解するところから始めましょう。この2つの違いが分かると、荷重の向きから種類を選ぶ感覚がつかめてきます。
深溝玉軸受:まずはここから覚える
最も汎用性が高く、最初に覚えるべき軸受です。型番は「6」で始まるものが多く(例:6205、6308)、ラジアル荷重を主に支えながら、アキシアル荷重もある程度受けられます。型番「6205ZZ」の読み方は次のとおりです。
- 6:形式番号(深溝玉軸受)
- 2:寸法系列(02系列。同じ内径の中で、外径・幅が小さめの系列)
- 05:内径番号(05以上は×5で、内径25mm)
- ZZ:両側に金属製のシールド
シールド付き(ZZ)やシール付き(DDU、2RSなど)を選べば、グリースが封入されているため、給油の手間もかかりません。迷ったら、まず深溝玉軸受から検討してみてください。
型番の後ろには、すき間や精度を表す記号が付くこともあります。代表的なのが「C3」で、軸受内部のすき間が普通より大きいことを表します。しまりばめで内輪が膨らむ場合や、内輪と外輪の温度差が大きい場合など、内部のすき間が詰まりやすい条件で使われる記号です。記号のない普通すき間で足りるかどうかも、使用条件から判断しましょう。
アンギュラ玉軸受:精度と剛性が要るとき
型番は「7」で始まり(例:7205)、玉と軌道の接触に角度(接触角)を持たせているのが特徴です。ラジアル荷重とアキシアル荷重を同時に受けられ、工作機械の主軸のように剛性と精度が求められる場所で使われます。多くは2個1組で、背面合わせ(DB)や正面合わせ(DF)に組み合わせて使います。背面合わせはモーメント荷重に強く、正面合わせは取付けの傾きを許容しやすい組み方です。
自動調心玉軸受・ころ軸受:条件が厳しいとき
自動調心玉軸受は外輪の軌道面が球面になっていて、内輪と外輪の軸が多少ずれても回転できます。長い軸や、組付けのずれが避けられない設備で役立ちますが、高速・高精度の用途には向きません。ころ軸受は、玉より接触面積が大きく、大きな荷重に耐えられます。高速回転は苦手ですが、重機やプレス機など荷重の大きい設備では欠かせない存在です。
軸受の選定でよくある3つの間違い

種類が分かっても、選定を間違えるパターンはおおむね決まっています。現場でよく見る3つの間違いを、原因と結果の形で整理しましょう。
間違い①:荷重の向きを確認せずに選ぶ
最も多いのが、荷重の向きの確認不足です。深溝玉軸受が受けられるアキシアル荷重には限りがあり、アキシアル荷重が大きいほど寿命は短くなります。典型的なのは、スクリューコンベアや送りねじ機構のように、軸方向に大きな力がかかる箇所です。ここに「とりあえず深溝玉軸受」を使うと、玉が片寄った位置で荷重を受け続け、早い段階でフレーキング(表面のはく離)が起きてしまいます。
アキシアル荷重が大きい箇所には、アンギュラ玉軸受や円すいころ軸受、スラスト軸受が向いています。「どの向きから、どれくらいの荷重がかかるか」への答えが、種類を選ぶ第一歩です。
間違い②:寿命計算をせずに「前と同じ」で選ぶ
「以前と同じ軸受でいい」という選び方も、早期の故障を招く典型です。機械を改造して速度や荷重を上げたあとに、軸受が頻繁に壊れるようになった。そんな相談はめずらしくありません。
玉軸受の寿命は、荷重の3乗に反比例します。荷重が1.5倍になると、寿命は(1/1.5)³=約0.3倍、つまり約3分の1まで縮むのです。回転速度が1.5倍になった場合、回転数で数えた寿命は変わりませんが、時間で数えた寿命は約3分の2になります。「以前と同じ」は、条件が変わった瞬間に根拠を失います。
間違い③:使用環境を考えずに選ぶ
軸受の性能は、温度・異物・水・薬品といった環境に大きく左右される。一般的な深溝玉軸受の使用温度はおおむね−30〜+120℃程度とされ、これを超える場合は耐熱グリースや高温用の軸受が必要です。粉じんの多い場所でシールのない開放形を使えば、異物が軌道面にかみ込んで急速に傷みます。
「グリースを多めに入れておけば大丈夫」という対処では、根本の解決になりません。なぜ異物が入るのか、どう防ぐのかを設計の段階で考えること。水や薬品がかかる環境なら、ステンレス製の軸受やシール付きへの変更、防せい性のあるグリースを検討しましょう。コストは上がりますが、頻繁な交換の手間と比べれば合理的な選択です。
選定ミスに早く気づくための4つのサイン
選定の間違いは、運転を始めてしばらくすると症状として表に出てきます。次のようなサインが見えたら、軸受の選定条件を見直す合図です。
- 異音:ゴロゴロ、キーンといった音が以前より大きくなった
- 振動:同じ回転数なのに、振動の大きさが少しずつ増えてきた
- 温度:運転中の軸受まわりの温度が、以前より高い状態で落ち着くようになった
- グリース:にじみ出たグリースが黒く変色している、量が極端に減っている
どれも、軸受が壊れる前に出ることの多い変化です。点検のたびに記録を残しておくと、「いつから変わったか」が分かり、条件の変化と結びつけて原因を探しやすくなります。
ベアリングの選び方5ステップ

3つの間違いを避けるために、次の5つのステップで選定を進めます。最初の4つで条件を整理し、最後に取付けと密封を決める流れです。
ステップ1:荷重の向き・大きさ・変動を整理する
まず、軸受にかかる荷重をラジアル荷重(Fr)とアキシアル荷重(Fa)に分けます。ラジアル荷重が主なら深溝玉軸受か円筒ころ軸受、アキシアル荷重が大きければアンギュラ玉軸受か円すいころ軸受。この時点で候補はかなり絞れます。荷重の向きが分からないまま種類を決めることは、できるだけ避けてください。
荷重の大きさは、ベルト張力・歯車の力・慣性力などを自由物体線図(FBD)に描いて求めます。歯車列の途中に入るアイドルギアは荷重を見落としやすいので、アイドルギアにかかる力で数字つきに整理しました。衝撃荷重がある場合は、衝撃の大きさに応じた係数をかけて補正しましょう。

ステップ2:回転速度と許容回転数を比べる
使用する最高回転数を、カタログの許容回転数(限界回転数)と比べます。許容回転数はグリース潤滑と油潤滑で値が違うので、使う潤滑方式の値で比べることが大切です。余裕が少ない場合は、高速向きの軸受への変更や、潤滑方式の見直しを検討します。
高速回転では、発熱が寿命に直接響きます。実機の温度が許容範囲に収まっているかは、周囲温度との差と、温度が飽和したかどうかで判断するのが基本です。測り方と評価の手順は、モーターローラーが熱い原因と正常判断の基準にまとめました。

ステップ3:使用環境を洗い出す
高温・低温・水・粉じん・薬品など、標準の条件から外れる要素をすべて書き出します。食品機械や化学プラントのように清潔さが求められる環境では、ステンレス製や特殊な密封形が必要になることもあります。低温ではグリースが硬くなり、起動トルクが上がる点にも注意が必要です。「特に何もない」という判断も、根拠を持って下しましょう。
ステップ4:寿命計算でサイズを決める
軸受の寿命は「基本定格寿命(L10)」で考えます。同じ条件で多数の軸受を運転したとき、90%が損傷なく到達できる総回転数のことです。計算式は次のとおりです。
- L10(百万回転)=(C÷P)^p
- C:基本動定格荷重(カタログ値)、P:動等価荷重(実際の荷重から計算)
- p:玉軸受は3、ころ軸受は10/3
動等価荷重Pは、ラジアル荷重とアキシアル荷重が同時にかかるとき、それを「ラジアル荷重だけがかかった場合に換算した値。P=X・Fr+Y・Faの形で求め、係数XとYは軸受の種類やアキシアル荷重の割合によってカタログに示されています。アキシアル荷重が小さい間はP=Frとみなせることも多いですが、アキシアル荷重が大きくなるほどPが増え、寿命は短くなります。間違い①で説明した「アキシアル荷重を見落とす危うさ」は、この計算式にもはっきり表れているのです。
具体例で計算してみましょう。6205の基本動定格荷重を約14kNとし、動等価荷重P=2kNで使う場合、L10=(14÷2)³=343百万回転です。回転数が1,200min⁻¹なら、時間に直すと343,000,000÷(1,200×60)=約4,760時間。設計寿命が3,000時間なら十分ですが、10,000時間必要なら、6305など一回り大きい軸受を検討することになります。
なお、計算に使う基本動定格荷重は、同じ型番でもメーカーによって少しずつ違います。カタログの数字をそのまま信じてよいかは、カタログ値の信頼性で検証しました。また、L10は「保証寿命」ではなく「10%が壊れる寿命」です。機械の重要度に応じて、必要な寿命に余裕を持たせて設定してください。

ステップ5:はめあいと密封方式を決める
軸受を選んだら、軸やハウジングへの取付け方(はめあい)を決めます。基本の原則は「回転荷重を受ける輪は、しまりばめにする」ことです。
| 取付け箇所 | 荷重の受け方 | はめあいの例 |
|---|---|---|
| 内輪(軸側) | 回転荷重を受ける(軸が回る) | しまりばめ(k5、m5、n6など) |
| 内輪(軸側) | 静止荷重を受ける | すきまばめ(g6、h6など) |
| 外輪(ハウジング側) | 回転荷重を受ける(ハウジングが回る) | しまりばめ(N7、P7など) |
| 外輪(ハウジング側) | 静止荷重を受ける | すきまばめ(H7など) |
ゆるすぎるとクリープ(輪が少しずつすべる現象)が起きて座面が摩耗し、きつすぎると軸受内部のすき間が減って発熱や焼付きにつながります。実際の値は、軸受メーカーの推奨表で荷重の大きさや軸受の種類ごとに確かめてください。はめあい記号の読み方ははめあい公差の選び方、研削が必要になる理由はベアリング・プーリー嵌合部の公差設計で解説しています。


密封方式は、金属シールド(ZZ)なら回転トルクが小さく高速向き、接触ゴムシール(DDU、2RSなど)なら粉じんや水の侵入に強い反面、トルクが大きくなります。開放形は給脂が必要ですが、高温で油潤滑を使う場合などに選ぶ形式です。食品機械では、使えるグリースが規格で限られる場合もあるので、要求仕様を事前に確かめておきましょう。
実務で役立つベアリング設計の3つの注意点

軸受を正しく選んでも、組み込み方で失敗することがあります。設計の段階で気をつけたい3つの点を紹介します。
注意点①:交換できる構造にしておく
軸受は消耗品で、いつか必ず交換が必要になるもの。一体形のハウジングに組み込みすぎると、交換のたびに装置全体を分解しなければなりません。分割形のハウジング(プランマブロック)を使う、取外し用のねじ穴を設ける、軸端にプーラーを掛けるスペースを残す、といった工夫を最初から図面に入れておきましょう。モーターの軸受交換が難しい理由と設計の考え方は、モーターのベアリング交換が難しい理由で詳しく解説しています。

注意点②:アンギュラ玉軸受の予圧は適切に
アンギュラ玉軸受を2個組み合わせて使うときは、あらかじめ軸方向に力をかけておく「予圧」を与えます。予圧で剛性が上がり、ガタがなくなる一方、大きすぎると摩擦が増えて発熱や焼付きの原因にもなる。スペーサーで位置を決める「定位置予圧」は剛性が高いものの熱膨張の影響を受けやすく、ばねで一定の力をかける「定圧予圧」は温度変化に強い、という違いがあるのです。
注意点③:軸の熱膨張を逃がす
鋼の線膨張係数は約12×10⁻⁶/℃です。長さ500mmの軸が20℃上がると、12×10⁻⁶×500×20=約0.12mm伸びます。この伸びを逃がさないと、軸受に大きな軸方向の力がかかって損傷します。
そこで長い軸では、片側を軸方向に動かない「固定側」、もう片側を軸方向に動ける「自由側」にするのが定石です。固定側には深溝玉軸受や組合せアンギュラ玉軸受、自由側には円筒ころ軸受や、外輪がハウジングの中で軸方向に動けるようにした深溝玉軸受を使うのが一般的です。両側とも固定してしまうと、温度が上がったときに軸受が過負荷になり、焼付きにつながります。
軸受を選ぶ前に自分に問う5つの質問

最後に、カタログを開く前に確認したい5つの質問をまとめます。選定のたびにこの5つを自分に投げかけると、選び方の質が安定するはずです。
- この軸受はどんな荷重を受けるか(向き・大きさ・変動)
- 回転速度はどれくらいで、許容回転数に余裕はあるか(将来の増速も含めて)
- 使用環境に特別な条件はあるか(温度・水・異物・薬品)
- 必要な寿命は何時間か(機械の設計寿命とメンテナンスの間隔から決める)
- 選んだ理由を設計書に書いて説明できるか
5つ目の質問は特に大切です。荷重計算と寿命計算の根拠、環境への対策の理由を記録しておけば、後任への引継ぎや、条件が変わったときの見直しがぐっと楽になります。「なぜこの軸受か」を説明できることこそ、根拠のある選定の証拠です。
慣れないうちは、5つの質問を表にして、軸受ごとに答えを書き込んでいくのがおすすめです。答えが空欄のまま残った項目が、まだ確かめていない条件だと一目で分かります。前の設計を流用するときも、この表を見直せば「条件が変わったのに同じ軸受を使っていないか」に気づけるでしょう。
主なベアリングメーカーと型番の互換性
日本でよく使われる軸受メーカーには、日本精工(NSK)、NTN、ジェイテクト(Koyo)、海外ではSKFやシェフラー(FAG)などがあります。各社とも、型番検索や寿命計算のツールをWebサイトで公開しているので、選定の練習に活用するとよいでしょう。
「6205」のような基本の型番であれば、主要寸法はメーカーが違っても同じです。ただし、基本動定格荷重などの性能値はメーカーごとに異なり、精度等級(JISの0級・6級・5級・4級・2級)によっても寸法の精度が変わります。精密な用途では、型番だけでなく等級とメーカーまで指定しておくことが大切です。
まとめ:ベアリングの選び方は「条件の整理」で決まる

ベアリング(軸受)の選び方のポイントを振り返ります。
- 選定は、荷重・回転速度・使用環境・寿命の4つの条件を、カタログを開く前に整理することから始める
- 種類は荷重の向きで決まる。アキシアル荷重が大きいなら、深溝玉軸受ではなくアンギュラ玉軸受や円すいころ軸受を検討する
- サイズは寿命計算で決める。荷重が1.5倍になれば、玉軸受の寿命は約3分の1になる
- 回転荷重を受ける輪はしまりばめにし、交換のしやすさと熱膨張の逃げも設計に入れる
そして、選んだ理由は必ず設計書に残しておきましょう。荷重・回転速度・環境・寿命の4つの答えが書いてあれば、機械の改造や増速で条件が変わったときに、どこを見直せばよいかがすぐに分かります。
ねじ・材料・公差・軸受。機械設計の基本要素は、どれも「なぜその選択か」に答えられて初めて設計者の判断になります。まずは深溝玉軸受から、メーカーのツールで寿命計算を一度やってみてください。手を動かすことが、選定に自信を持つための一番の近道です。


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